ポーランド工場でハイブリッド用トランスアクスルとガソリンエンジンを生産 : 工場ニュース
トヨタ自動車は、ポーランドの生産工場で、2018年からハイブリッド用トランスアクスルの生産を開始する。現在、欧州生産のハイブリッドには日本製が使われているが、生産移管後は同工場製を搭載していく。
トヨタ自動車は2016年10月20日、ポーランドのトランスミッション/エンジン生産工場であるトヨタ・モーター・マニュファクチャリング・ポーランド(TMMP)で、2018年よりハイブリッド用トランスアクスルの生産を開始すると発表した。また、ディーゼルエンジン生産工場のトヨタ・モーター・インダストリーズ・ポーランド(TMIP)では、2017年に1.5Lガソリンエンジンを、2019年に2.0Lガソリンエンジンを生産開始する。
新規生産に伴う追加投資額は約1億5000万ユーロ(約170億円)で、生産を開始した2002年からの累計投資額は、9億5000万ユーロ(約1080億円)になる。
ハイブリッドパワートレインの重要部品であるハイブリッド用トランスアクスルは、現在、日本で生産したものを欧州生産のハイブリッド車に使用している。今後は2018年からTMMPへ生産を移管し、以降はオーリス・ハイブリッドとオーリス・ツーリング・スポーツ・ハイブリッドに同工場製を搭載する。また、2015年末に生産を開始する新型クロスオーバー「TOYOTA C-HR」のハイブリッド車にも搭載する。
トヨタ・モーター・ヨーロッパでは、今後ハイブリッドが他社との差別化の要になると見ている。ハイブリッド販売は今後も増加が予想され、現在約30%のハイブリッドの販売比率を、2020年には50%まで上げることを目指す。
トヨタポーランド工場
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