IO-Linkは、あらゆる業界で使用できます。上記のメリットなどを活用するため、国内でも普及が進みつつあります。例えば、次のような製品が既にIO-Linkに対応しています。
なお、PA(プロセスオートメーション)業界では、類似のデジタル通信としてHART技術が普及しています。HARTでは本質安全防爆に対応しているデバイスもリリースされていますが、IO-Linkには現時点でそのようなデバイスはありません。またケーブル長は最大20mのため、HART技術の完全なる置き換えは想定していません。
IO-Link通信データには、周期通信を行うプロセスデータの他に、デバイスデータ、イベントデータがあります。通常、デバイスデータは、エンジニアリングツールを使ってIO-Linkマスター経由でアクセスします。ただし、シーメンスなど一部メーカーのPLCは、次のようなケースに備え、簡単にPLCプログラムからデバイスデータにアクセスできるよう、ファンクションブロック(FB)を取りそろえています。今後は、他メーカーからもこれらに対応するPLCが市場に投入されてくると想定されます。
PLCとの連携で今後起こると考えられる点は以下の2点です。
また、IO-Linkは非常に早いペースで普及が進んでいますが、まだ誕生して間もない技術です。ユーザー要望などを反映したIO-Linkの新たな使い方がベンダーから提供されてくることも期待されます。普及と共に、IO-Link対応センサーやアクチュエータの価格も更に下がってくることも期待されます。
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