IO-Linkマスターは、M5、M8、M12コネクタなどIO-Linkポートの端子仕様が規定されています。一般的にはM12コネクタが使われています。IO-Linkマスターは、通常、4もしくは8ポートを有しているため、IO-Linkマスター当たり4もしくは8個のIO-Linkデバイスを接続できます。M12のIO-Linkポート端子仕様を下図に示します。
信号線である4番ピン(C/Q)は、次の2種類のインタフェースを持っています。
IO-Linkマスターに接続するデバイスをエンジニアリングツールで割り付ける際、IO-Linkポートごとに上記いずれのインタフェースを使用するかを設定します。
ここで、IO-Linkモードでは3種類の通信速度が規定されています。IO-Linkデバイスはいずれか1つの通信速度に対応していますが、IO-Linkマスターは全ての通信速度に対応しているものもあります。
IO-Linkケーブルは通常3本線から成り、信号線(C/Q)の他にIO-Linkデバイスへの24V電源供給用にL+、L-線があります(ポートクラスAと呼ぶ)。仕様ではL+から供給される電源容量は200mAであり、アクチュエータ駆動には不足する場合があります。この場合、IO-LinkデバイスはUA+、UA-から追加4Aの電源供給をアクチュエータ駆動用に受け取ります(5線式:ポートクラスB)。なお、このポートクラスBの場合、IO-Linkマスターによっては、下図のようにIO-Linkのアクチュエータをセーフティ対応させるものもリリースされています。
IO-Linkモードで通信するデータには、次の種類があります。下記1以外のデータは必要なときだけ通信するため、通信速度が抑えられていても各種データ通信が行える低コストなソリューションです。
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