スイッチを使ってこのようなネットワークを構築する場合は、既に紹介したスイッチの機能の他に、LANやVLAN間を接続するためのルーター機能が必要となります。そこで、スイッチの機能とルーターの機能を1つのネットワーク機器で提供できるようにしたものが「L3スイッチ」と呼ばれるスイッチです。
ここまでL2スイッチとL3スイッチをご紹介しましたが、スイッチにはOSI参照モデルをベースに分類した機能に加えて、ネットワーク障害を予防するための対策や管理機能を持っています。いずれもネットワーク状態の監視やネットワークの冗長化、流れるデータの優先付け、ネットワーク不通を回避するための対策を備えています。これらをまとめて「インテリジェントスイッチ」(または、マネージドスイッチ)と呼びます。
前半でご紹介したハブではVLANといった概念はなく、当然ながらVLANを使って通信量を制御するといったことはできません。このインテリジェントスイッチが持つ詳細な機能については次回以降の連載で詳しく扱う予定です。
第5回:「工場のネットワークセキュリティ対策とは?」
ネットワンパートナーズ マーケティング&ビジネス開発部
2009年より24時間稼働する自社内オペレーションセンターのシステムやネットワークを中心とした情報通信インフラ設備の企画・運用・管理を担当。近年では、製造業を中心としたIoTインフラ基盤の導入支援を中心に活動中。
工場でも必要な、IPアドレスとネットワークデザインの考え方
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