ハーティングは、イーサネットスイッチをコネクタに組み込みできる新モジュール「Han-Modular Switch US4」を発表した。基本的なイーサネットスイッチ機能を全て備えながら、省スペースで使用できる。
ハーティングは2016年5月9日、コネクタシステム「Han-Modular」シリーズの新製品で、イーサネットスイッチ機能を備えた「Han-Modular Switch US4」モジュールを発表した。
Han-Modularは、モジュール単位で信号、電力、通信、光、エアーなどを自由に組み合わせて、1つのコネクタに収めることが可能なコネクタシステムだ。モジュールを格納するHanハウジングは、高い堅牢性と防塵(じん)防水性により、工場設備内の制御盤から屋外まで過酷な環境下での使用に適している。接続が集約できるため、設置、メンテナンス作業を減らし、コストを削減。新モジュールHan-Modular Switch US4はこれらの利点を兼ね備えている。
同製品は産業用に適した堅牢なHanハウジングと組み合わせて使うため、環境の厳しい工場へもスムーズに導入できるという。搭載しているLEDランプが迅速に各ポートの電源およびネットワークを診断し、イーサネット接続の有無やデータの送受信とそのスピードを表示。4つのRJ45ポートを備えており、EtherNet/IPもしくはPROFINETベースで伝送速度最大1Gbpsの通信が可能だ。
Hanコネクタにシームレスに組み入れることも可能なため、着脱可能なソリューションを提供し、スペース削減にも寄与するとしている。
必要なスペースはコネクタシステムHan-Modularの標準モジュール2個分とコンパクトながら、基本的なイーサネットスイッチ機能を全て備えている。接続デバイスの送信/受信回路を自動的に検知し、各伝送路を正しく設定するAuto MDI/MDIX、ツイストペアの極性エラーを自律的に修正するオートポラリティなどだ。オートネゴシエーション機能も搭載しており、接続された2つのイーサネットノード間で通信し、段階的に最大1Gbpsまでデータ転送を設定したり、通信タイプを全二重/半二重か自動で検知し切り替えたりできる。
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