ハーティングは、「TECHNO-FRONTIER(テクノフロンティア) 2014」(2014年7月23〜25日、東京ビッグサイト)で、工場のスマート化をサポートするRFID関連製品を紹介した。
ハーティングは、「TECHNO-FRONTIER(テクノフロンティア) 2014」(2014年7月23〜25日、東京ビッグサイト)で、産業用コネクタのノウハウを活用し工場内で活用するRFID関連製品を出展。大規模な投資の必要なしに、工場をスマート化できる利点をアピールした。
ハーティングは、ドイツHARTINGの日本法人で1985年に設立。産業用の耐環境コネクタで多くの実績を持つ。同社では、これらのノウハウを強みとし、産業機器や工場などを対象としたRFID関連製品を2014年7月23日に発売。テクノフロンティア 2014ではこの新製品を中心に提案を行った。
新製品の1つである「センサー用タグHa-VIS RFIDセンサー・トランスポンダ」は、センサーと接続したRFIDタグで、同タグ内のメモリを利用し、センサーの取得情報を記録。RFIDリーダーで読み取ることで容易な無線伝送を実現するというものだ。RFIDタグは、UHF技術を使用した電源を必要としないパッシブタグで、読み取り範囲は最大6m。アンテナから電源を供給することが可能で、RFIDタグだけでなくRFIDタグ経由でセンサーにも供給できる。また、保護等級IP67の防塵・防水性を持つなど、高い耐久性も備えている。
IoT/M2Mなどで工場内のセンサーデータを収集する動きは増えてきているものの、インターネットを活用する場合、ネットワーク構築やセキュリティなど、実際に導入するには多額の投資が必要になる。同社の新製品では、RFIDを利用することで投資を抑えてセンサーデータを活用できるということが特長だ。
ハーティング代表取締役 マネージングダイレクターの能方研爾氏は「ドイツで行われている『インダストリー4.0』プロジェクトなど、製造現場のセンサーデータを活用し生産効率を高める動きは加速している。しかし、これらの大規模な仕組みを実現するには大きな投資が必要になる。新製品を利用することで現実的な投資額でセンサーデータの無線収集が可能になる」と話している。
もう1つの新製品が高い環境性能を備えたRFIDタグ「Han HPR RFID」だ。保護等級IP68/IP69Kの高い防塵・防水性、耐UV・オゾン性などを実現。使用温度範囲は、-40度〜+125度で、屋外の使用だけでなく製造現場や鉄道など過酷な環境に対応している。また、既存のソフトウェアプラットフォームにスムーズに導入できるよう、RFIDを利用するシステムは、個々のニーズに合わせてカスタマイズ可能だという。
能方氏は「工場内でのRFIDの活用については日本企業が積極的で、われわれの考えていた以上の活用アイデアが得られるケースも多い。現実的なスマート工場化を進められるように、多くの企業をサポートしていきたい」と話している。
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