マツダの新型SUV「CX-4」が狙う「真の豊かさを模索する」中国の若者たち北京モーターショー2016(2/2 ページ)

» 2016年04月26日 06時00分 公開
[齊藤由希MONOist]
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乗員だけでなく積み荷も犠牲にしない

 乗用車の使い勝手を実現するため、荷物の積み込みやすさといった「常用される領域の造り込み」(マツダ)にもこだわった。後部座席使用時の荷室容量は400l(リットル)で、荷室長は1054mm、荷室高は500mmとなる。開口部は1020mmで、外観と積載性を両立するリア開口部の形状を検討した。具体的な荷物としては、9インチのゴルフバッグ2個、小旅行向けのスーツケース3個などが搭載できるとしている。

 荷室フロアは凹凸をなくし、積み込みやすさと視覚的な広さを確保した。取り外し可能な中折れ式のパッケージトレイや、床下の取り外し可能な収納ボックスなどもしつらえてある。後部座席のシートバックはリフトゲート側から倒すことができ、手軽に荷室構成を変更できるようにした。

フロントビューリアビュー 「CX-4」のフロントクォータービュー(左)とリアクォータービュー(右) (クリックして拡大) 出典:マツダ

燃費は15.9km/l

 パワートレインは、直噴ガソリンエンジンで排気量2.0lの「SKYACTIV-G 2.0」と同じく排気量2.5lの「SKYACTIV-G 2.5」を用意した。トランスミッションはSKYACTIV-G 2.0搭載モデルでは6速MTか6速ATを選択できる。SKYACTIV-G 2.5搭載モデルは6速ATのみの設定となる。

 SKYACTIV-G 2.5搭載モデルは、新世代AWDシステム「i-ACTIV AWD」を採用して走破性を、エネルギー回生システム「i-ELOOP」を搭載して燃費性能を高めた。また、全グレードでアイドリングストップシステム「i-stop」を搭載している。

 燃費はSKYACTIV-G 2.0搭載モデルと6速MTの組み合わせで6.4l/100km(15.6km/l)、同6速ATの組み合わせで6.3l/100km(15.9km/l)、SKYACTIV-G 2.5搭載モデルは7.2l/100km(13.9km/l)となっている。

 ブレーキシステムにはマツダ初採用となるオートホールドを搭載した。停車時にブレーキペダルから足を離しても停車状態を維持し、AT車ではアクセルを踏んだ際に、MT車ではギアを操作してクラッチとアクセル操作によって発進に十分な駆動力が出た際に解除するもの。この機能はドライバーが任意に解除できる。ブレーキペダルから足を離してもアイドリングストップ機能が維持されるため、快適性と同時に燃費性能の向上に貢献するとしている。

 この他、安全装備「i-ACTIVSENSE」や通信型の車載情報機器「MZDコネクト(日本名:マツダコネクト)」も搭載している。

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