LCNOがLFPやNCMより高くても競争力があるワケ素材/化学メルマガ 編集後記

今回は、半導体エネルギー研究所(SEL)が開発した正極材料「LCNO」についてつらつら語っています。

» 2026年07月03日 12時00分 公開
[遠藤和宏MONOist]

 この記事は、2026年7月3日発行の「素材/化学メルマガ 編集後記」に掲載されたMONOistの編集担当者による編集後記の転載です。

 半導体エネルギー研究所(SEL)は2026年5月28日、東京都内でプレス説明会を開催し、新規開発した正極材料である「LCNO」を用いて、「耐発火性を有する高エネルギー密度リチウムイオン電池」を開発したと発表しました。

 LCNOは、コバルト酸リチウム(LCO)にニッケルとマグネシウムを添加した正極活物質材料で、高い構造安定性を有するため、高電圧耐性がある他、充電電圧を高くすることで、より高いエネルギー密度を実現することが可能です。

 こうした利点がある一方で、希少金属で価格が高騰しやすいコバルトを採用しているため、コストに関してはリン酸鉄(LFP)やNCM(ニッケル、コバルト、マンガン:3元系)より高いという課題があります。しかし、それでもスマートフォン用リチウムイオン電池で高いニーズが見込めるワケについて当日は説明されました。今回の編集後記ではこのワケを紹介します。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

特別協賛PR
スポンサーからのお知らせPR
Pickup ContentsPR
Special SitePR
あなたにおすすめの記事PR