パナソニック オートモーティブシステムズは、マツダの新型「CX-5」に採用された「CDC」について説明。これまで3個のECUを用いていたコックピット系のシステムを1個のECUで統合制御することでコスト削減を実現するとともに、OTAによるアップデートが可能になるなどさまざまな利点が得られたという。
パナソニック オートモーティブシステムズは2026年7月7日、東京都内とオンラインで会見を開き、マツダの新型「CX-5」に採用された「CDC(コックピット・ドメイン・コントローラー)」について説明した。これまで3個のECU(電子制御ユニット)を用いていたコックピット系のシステムを1個のECUで統合制御することでコスト削減を実現するとともに、OTA(Over the Air)によるアップデートが可能になるなどさまざまな利点が得られたという。【訂正あり】
【訂正】当初発表日を2026年7月6日としていましたが、2026年7月7日の誤りでした。お詫びして訂正いたします。[編集部/2026年7月8日14時25分]
自動車の高機能化が進む中で車載ソフトウェアが果たす役割は大きくなっており、ソフトウェアによって自動車の機能が定義されるSDV(ソフトウェアデファインドビークル)の開発も進んでいる。
パナソニック オートモーティブシステムズ Global事業・商品開発本部 SDVコンピューティング事業統括部 統括部長の中村知樹氏は「SDV化の潮流における変化の中心にあるのが車室内で人とクルマをつなぐコックピット領域だ。それ故に、CDCのような統合プラットフォームの重要性が高まっている。今後SDV対応車両は大きく増加する見込みであり、クルマの価値の作られ方そのものが変わっていくことを意味している」と語る。
このSDV化と併せて進化するのが、車載システムの制御に用いられるECUの配置や構成と関わる車載アーキテクチャだ。従来は機能ごとにECUを配置する分散型が主流だったが、SDV化が進む中で各機能を主要な領域にまとめた「ドメイン」ごとにECUを統合するドメイン型への移行が進んでいる。将来的には、HPC(高性能コンピュータ)で中央集権的に統合制御するゾーン型に移行することが想定されている。今回発表したCDCは、ドメイン型の車載アーキテクチャにおいて、コックピット領域を統合制御するECUとなる。
パナソニック オートモーティブシステムズは、カーラジオやカーオーディオに加え、「ストラーダ」ブランドをはじめとするカーナビゲーションシステムなどIVI(車載情報機器)開発でさまざまな実績を積み上げてきた。今回のCDCは、これまでの採用実績を基に、同社が掲げる新たな移動体験価値「移ごこちデザイン」の実現に向けて重要な役割を果たす。
また同社の事業戦略では、SDV/AI(人工知能)時代の車載コンピューティング技術をけん引する「SDV・コンピューティング」と、一人一人に合わせた移動体験価値を創造/具現化する「ヒューマンセントリックUX」という2つの領域に注力している。「CDCはこれら2つの領域の交点であり、基盤になる製品といえる」(中村氏)という。
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