パナソニック オートモーティブシステムズは1959年から、マツダ向けにカーラジオやカーオーディオ、カーナビゲーションシステムを納入してきた。2014年には、初代CX-5のIVIである「Mazda Connect」を制御するCMU(Connectivity Master Unit)を開発している。その他にもHUD(ヘッドアップディスプレイ)やフル液晶メーターも開発しており、コックピット領域での関係性はより深まっていた。
今回開発したCDCは、これまでコックピットに用いられていたIVI、HUD/メーター、リモートチューナーをそれぞれ制御する3個のECUを統合している。また、ステアリングスイッチなどコックピット周辺機器の制御も担っている。OTAマスターを搭載することにより、CDC自身と周辺機器の継続的なアップデートが可能になった。
車載ソフトウェアプラットフォームには、パナソニック オートモーティブシステムズが業界標準化を推進しているオープンソースのデバイス仮想化技術「VirtIO」を適用している。VirtIOを用いることにより、クラウド環境でソフトウェア開発を先行して行えるとともに、開発したソフトウェアは異なるハードウェアにも容易に組み込める。SDVの車載ソフトウェアを、スマートフォンのように随時アップデートできるようにする上で大きく貢献する技術だ。
CDCの開発では、3個のECUを統合することでコスト削減に大きな効果があったという。ソフトウェア開発についても、VirtIOの適用でクラウド上での先行開発が可能になり、開発期間の短縮につながったという。
機能面では、CDCによって、センターディスプレイ、HUD、メーターの3画面を統合制御することにより、画面の境界を感じさせないシームレスな情報フローで安心/快適な運転環境を提供できる。車両に乗り込む際のWelcome演出でも、CDCによる3画面の表示や音、アンビエントライトの統合制御が生かされている。
車内カメラの顔認識によるユーザーごとのID登録と連携したパーソナライゼーションもCDCによって実現している機能だ。ドライビングポジションをはじめ自動で設定を切り替えてくれる。
車載UXでは、Google Assistantを用いた音声操作や、Unityの3Dエンジンを用いた高精細ビジュアルにより、操作性と視認性を高次元で両立させている。Googleの機能では、アップデートによってAIアシスタントの「Google Gemini」を導入することも可能だ。
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