工業製品の解析モデル作成工数を削減するソフトウェアを提供開始:製造ITニュース
日立製作所は、コンピュータを活用した工業製品の開発において、解析モデル作成作業の一部を自動化するソフトウェア「HICAD/CADAS CAE Modeling Platform」を開発した。
日立製作所は2015年12月7日、コンピュータを活用した工業製品の開発において、解析モデル作成作業の一部を自動化するソフトウェア「HICAD/CADAS CAE Modeling Platform」を開発、製造業向けに提供を開始した。
同ソフトウェアでは、過去に作成した部品の3次元CADデータとそれに対応する解析モデルなどに関する詳細情報をデータベース化。この情報の中から、新たに作成する部品と類似した形状を検索し、3次元CADデータと対応する解析モデルなどの情報を抽出する。さらに、抽出した3次元CADデータと解析モデル、関連情報から、新たな部品の解析モデルを自動的に生成できる。生成したモデルは、位置・サイズ調整や不要な部分をトリミングし、別途作成した類似部分以外の解析モデルと結合することも可能だ。
本田技術研究所の協力を得て行った実証実験では、樹脂部品の開発工程における解析モデルの作成工数を30%以上削減できることを検証した。同社では、解析モデルの作成ノウハウ共有と作業の標準化を可能としたことで、解析モデルの開発工数を短縮できるとしている。
価格は800万円(税別)からとなっている。
「HICAD/CADAS CAE Modeling Platform」の概念図
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