横河メータ&インスツルメンツは、2μm帯の光スペクトルを測定できる光スペクトラムアナライザ「AQ6375B」を発売した。測定に影響を及ぼす要因を排除する仕組みが加えられ、より精密な測定が可能になった。
横河メータ&インスツルメンツは2015年9月25日、分散分光方式を採用した、光スペクトラムアナライザ「AQ6375B」を発売した。波長範囲1.2〜2.4μmのレーザーの光スペクトルを、従来機より精密に測定できるという。
AQ6375Bは、従来機の課題であった、光スペクトルの正しい測定に影響を及ぼす要因を排除する仕組みを追加し、より精密な光スペクトルの測定を可能にしている。光スペクトラムアナライザに設けた給排気口より、窒素ガスなどを連続的に供給することで、分光器内部の空気に含まれる水蒸気を除去。水蒸気による特定スペクトルの吸収を抑え、被測定光本来の光スペクトルの測定を可能にしている。
また、光カットフィルタを搭載し、分光器の原理上発生する高次回折光(入力光波長の2〜3倍の波長の光)の影響を低減するという。
主な用途は、半導体レーザー・ファイバーレーザーの発光スペクトル測定、FBG(ファイバーブラッググレーティング)などの光フィルタの波長透過特性測定など。大学・研究機関、光半導体デバイスメーカー、光モジュールメーカーを主な対象ユーザーとしている。
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