シュマルツは、最大50kgの荷物を片手で操作できる真空バランサー「ジャンボフレックス」を刷新した。上昇と下降、それぞれの操作に対応するボタンを取り付け、アタッチメントのクイックチェンジアダプター機構も改善した。
シュマルツは2025年4月24日、最大50kgの荷物を片手で操作できる真空バランサー「ジャンボフレックス」を刷新したと発表した。上昇と下降、それぞれの操作に対応するボタンを取り付け、安全性が向上した。
従来は1つのボタンで上昇と下降を操作していたが、それぞれ独立したボタンにしたことで、意図せずに荷物を急上昇させるリスクを低減した。2つのボタンをバランスよく保持すれば搬送中の荷物を空中で静止でき、ラベル貼付や検品などの作業を支援する。
アタッチメントのクイックチェンジアダプター機構も刷新した。従来よりも交換作業が短時間で済み、簡単に交換できるようになった。アタッチメントが正しく取り付けられているかを視覚的に確認できる仕組みも追加し、安全性の向上も図っている。
新機能として、無線による電源のオン/オフ機能をオプションで追加。離れた場所から電源をオン/オフできるようになり、特に可動エリアの広いクレーンシステムなどで、無駄な電力消費を抑えられる。
ハンドルも設計を見直し、手になじみやすく、手の大きさや利き手によらず握りやすい形状にした。アタッチメント部には360度の回転機構が加わり、90度刻みで回転ロックできる。他にもハンドル先端に90度回転するスイベル機構も備え、荷物の側面からのアプローチにも対応する。
今後、荷物のリリース時に二段階操作を求める高安全タイプ、持ち上げた荷物を空中で意図的にリリースできる高サイクルタイプ、搬送中の荷物の重量を測定、表示できるタイプなど、用途に応じた応用機種を順次発売する計画だ。
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