日東工器は、協働ロボットの先端に取り付けた真空ポンプで物品を移動できる、電動吸着ハンド「EVE-500」を発売する。コンプレッサーによるエア供給が不要で、消費電力を8割削減できる。
日東工器は2024年4月15日、協働ロボットの先端に取り付けた真空ポンプで物品を移動できる、電動吸着ハンド「EVE-500」を同年5月1日に発売すると発表した。標準価格(税別)は35万3600円〜51万7900円で、目標販売台数を年間500台としている。
EVE-500のサイズは、突起部分を除いて104×96×80mm。直流電源24V駆動の真空ポンプによる負圧で、物品の吸着や搬送ができる。ポンプは内蔵されているため、コンプレッサーによるエア供給やホースの取り回しが不要だ。
省エネ設計を採用し、ポンプが真空保持機能で自動停止するほか、コンプレッサーを使用するエジェクタ方式に比べて消費電力を8割削減できる。また、ポンプはオイルフリーのため、クリーンな環境が必要な用途に適している。
吸着パッドは、コンバムの平形真空パッドを標準採用した。ロボットへの取り付けは、ねじ込み式ツールフランジとコスメックのマニュアルロボットハンドチェンジャーを用意している。
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