今回提供を開始するSentinel Analyticsは、日立の予兆診断技術「Global e-Service on TWX-21/故障予兆診断サービス」と、ビッグデータ分析関連ソフトウェア「Pentaho」を活用した新たな保守サービスとなる。
同サービスでは、技術者の経験・ノウハウに基づくデータ分析では難しかった微量な液体ヘリウムの減少を検知するなど、冷凍機の故障が発生する数カ月前にその予兆を検知できる。そのため、壊れる前に計画的に部品を修理・交換し、故障を回避する「予知保全」を可能にした。また、Global e-Service on TWX-21/故障予兆診断サービスにより、機器の異常状態を早期に検知することもできる。試験導入では、導入前に比べ、故障でMRI装置が使用できない時間が16.3%低減されたという。
製造業向けIoT活用入門
IoT(Internet of Things:モノのインターネット)に注目が集まる一方で、製造業がIoTを活用するための道筋は見えづらい状態にある。本稿では、幾つかの代表的なIoTの活用シーンを紹介するとともに、自動車向けテレマティクス(カーテレマティクス)を具体的な事例として、製造業がIoTから得られるメリットについて解説する。