XYZプリンティングジャパンは「第6回 教育ITソリューションEXPO」に出展し、教育分野向けの国内未発表モデル「ダヴィンチ 1.1 Plus」の展示デモを行った。国内の展示会に出品するのは今回が初めてだという。
台湾New Kinpo Group傘下のXYZprintingの日本法人であるXYZプリンティングジャパンは「第6回 教育ITソリューションEXPO」(会期:2015年5月20〜22日/場所:東京ビッグサイト)に出展。教育分野向けの国内未発表モデル「ダヴィンチ 1.1 Plus」の展示デモを行った。国内の展示会に出品するのは今回が初めてだという。
同製品の販売価格(税込み)は11万9800円で、同年6月から販売を開始する予定。他のダヴィンチシリーズとは異なり、一般販売は行わず、主に国内の教育機関向けに販売を行うとしている。
デザインや性能は基本的に「ダヴィンチ 1.0A」と同じだが、いくつかのアップグレードが図られている。
まず、ユーザーインタフェース周りが変更になった。従来の物理ボタンの代わりに、Android OSをベースとしたタッチ操作用カラー液晶パネル(5インチ)を本体前面に搭載。これにより、スマホライクな操作感で[印刷]や[設定]などの各種メニューにアクセスできるようになった。なお、メニュー表示については全て日本語化される予定だという。
また、従来のUSBケーブル接続に加え、新たに有線LAN/無線LAN接続にも対応し、PCとの接続性が大きく向上した。「ネットワーク対応したことで、例えば、職員室にある先生のPCから、離れた場所に置いてあるダヴィンチ 1.1 Plusへ出力をかけることも可能になる」(説明員)。
本体内部には、造形エリアを映し出すカメラを搭載。専用アプリ「XYZprinting App」を用いることで、造形中の様子をタブレット端末の画面などでリアルタイムに確認でき、停止や再開などの操作も行えるという。
さらに、PCレスでの造形という点では、本体前面の操作パネルから同社の3Dデータサービス「クラウドギャラリー」へアクセスできるようになり、PCを介さずにギャラリーの3Dデータを造形できるようになった。また、開閉パネルの右下付近にあるUSBポートに、スライスデータを保存したUSBメモリを挿すことでもPCレス造形を楽しむことができる。
それ以外の基本的な性能は、ダヴィンチ 1.0Aと同等。本体サイズは468×510×558mmで、重さは27kg。熱溶融積層方式を採用し、最大造形サイズが200×200×200mmで、最小積層ピッチが100μm。シングルヘッドでノズル直径が0.4mm。専用カートリッジに収まったABSおよびPLAフィラメントを使用できる。
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