吸光度のピーク検知をより正確に行うレーザーガス分析計を発売FAニュース

横河電機は、プラントで燃焼時のガスの濃度を測定するレーザーガス分析計「TDLS8000」を開発した。投光部に新開発のリファレンスセルを搭載したことで、吸光度のピーク検知をより正確に行える。

» 2015年05月13日 07時00分 公開
[MONOist]

 横河電機は2015年5月7日、石油・石油化学・電力・鉄鋼などのプラントで、燃焼時のガスの濃度を測定するレーザーガス分析計「TDLS8000」を発売した。化学反応や燃焼時の酸素濃度測定、燃焼時の一酸化炭素濃度測定などの用途に向ける。

 TDLS8000は、投光部に新開発のリファレンスセルを搭載したことで、吸光度のピーク検知をより正確に行うことができる。また、測定対象に応じて検出感度を自動で最適化するオートゲイン機能により、信号対雑音比(S/N比)が向上。石炭の燃焼ガスなど、ダスト濃度が大きく変動するガスでも、現場で光の強度を調整することなく高精度に測定できる。

 操作画面には、7.5インチの液晶タッチスクリーンを採用した。液晶画面が拡大したことで、現場で確認できるデータの種類も増加している。さらに、投光部のレーザー素子を破損しにくい密閉構造のモジュール型にした他、校正データも所持できる。これにより、レーザーモジュールの交換時に、分析計本体を取り外して校正する作業が不要となり、メンテナンス効率が向上した。

 外観サイズ・重量は、従来製品の4分の3に小型・軽量化。IECExや欧州のATEX、米国のFM、カナダのcFM、日本のTIISなど、各種防爆認証の取得も予定しており、防爆性能が求められる危険区域へも導入が可能になるとしている。

photo TDLS8000

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