Maker Faire Tokyo 2014には行きましたか? 今回はたくさんの出展作品の中の一部をダイジェストで紹介します。おばかなモノづくりにもご注目あれ。
2014年11月23、24日に電子工作とDIY(Do It Yourself)のイベント「Maker Faire Tokyo 2014」(MFT2014)が開催されました。初めての東京ビッグサイトでの開催となる今回は約300組が出展。個人はもちろんハードウェアスタートアップや企業からの出展も目立ちました。今回は、たくさんの出展作品のうちの“ほんの一部”ですが、ダイジェストでお届けします。
オープンソースの制御ソフトウェア「LinuxCNC」の利用者を広げたいと、LinuxCNCを使った3Dプリンタなどを展示していたのが「シマリス技研」です。LinuxCNCは切削加工機のようなマシニングツールをコントロールするソフトウェアです。米国立標準技術研究所が発祥で、自由度が高く高性能なのが特徴です。
「LinuxCNCであればモーターの構成から全て自分で作り込むことができ、産業レベルに近づけられる」とのことです。例えば通常の3Dプリンタはオープンループで、動作はステッピングモーターによって制御されていますが、LinuxCNCであればクローズドループで制御できることからACモーターを使うことも可能になるそうです。Linux用であることやソフトウェアが英語といった制限からハードルが高いと思われていますが、魅力のあるLinuxCNCをもっと広められたら……とのこと。ドキュメントの日本語化も行っているそうです。
シマリス技研さんと一緒に出展していたのが、木工が得意な章仁(あきらひとし)さん。最安値で作れる工作機械として、木工のCNCを同じくLinuxCNCを利用して作ってみたそうです。
お2人は主にTwitterでやりとりをしていて、実際に会ったのは今回のMFTが初めてだそうです。他にもネット上では知っていたけれど今回初めて顔を合わせた人がたくさんいたとか。
次に紹介するのは、「Podea」が手がける個人でも買えそうな価格のレーザー加工機「Podea-01」です。価格は9万9800円と、従来の加工機より大幅に低価格になっています。半導体レーザーを使うことによって、より小型かつ低価格を可能にしています。また半導体レーザーは従来のレーザーより10〜100倍照射スピードが速くなるため、より繊細な描写が可能になるとのこと。出力は1.5Wと低く抑えているため切断できる厚さは2mmまでだそうです。
A4サイズの加工が可能で、紙や木、フェルト、皮革などの自然素材を対象にしています。「グッズや記念品などの作成向け。今まで高価で手が出なかったという人に使ってもらいたい」ということです。
現在クラウドファンディングサイト「CAMPFIRE」で目標資金額を達成しており、2015年2月から順次出荷予定です。
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