個人も大企業も! クールもおばかも! ――モノづくりのお祭り・MFT2014Maker Faire Tokyo 2014(4/4 ページ)

» 2015年01月06日 10時00分 公開
[加藤まどみ,MONOist]
前のページへ 1|2|3|4       

おばかモノづくり祭 in MFT

 最後に、MFT2015で見かけたおばかモノづくりを紹介します。おばかといっても技術は逸品ですよ。

人面みたいな構造物、探そ

 「International Space Apps Challenge Tokyo」のブースの展示の1つが、火星および太陽系惑星群の人面状構造物を探すプロジェクトです。惑星探査をすると、よく人の顔のような構造物が発見されることがあるらしいですね。このプロジェクトは、それらを画像認識技術を使って効率的に探そうというものです。

某オカルト情報誌の編集部には大ウケだったそうです

 機械学習の一種であるディープラーニングには、クラウドプラットフォーム「Microsoft Azure」を利用しています。ディープラーニングは音声認識や画像認識で使用されており、この技術によって認識率が1桁(けた)上がったとも言われるそうです。

 ちなみにこのプロジェクト、NASAが取得した画像を使って有益なものを作ろうというNASA主催の2013年ハッカソンに参加、3位をゲットしたそうです。顔がないはずのところに、あえて顔認識技術を使うとは、なんて斬新な。幽霊探しなどにも応用できそうです。

道具本来の目的を全力で拒否してます

 全力で役に立たない道具を作りまくっていたのが、「デイリーポータルZ」です。このサイトは技術力の残念な人のみ参加可能なロボコン「ヘボコン」もやっていたりします。

白熱したヘボコン決勝戦(「ねとらぼ」より)

 さて今回「半笑い工作」と題して展示していたのが、醤油かけすぎ機、鼻からシャンプー、メガネに指紋を付ける機械などです……。本当に全く役に立ちません。

醤油かけすぎ機

 醤油かけすぎ機の動きですが、右の醤油差しを傾けると、奥の醤油差しが傾きます。しかも、超速い。「しまった」と思って右手を止めようとしても間に合いません。

鼻からシャンプー

 鼻からシャンプーに至っては、本当に半笑いするしかない……。自分で押すとシュールな気持ちでいっぱいになります。ふと、鼻からティッシュが出るティッシュケースを思い出しましたが、役に立たない度ではこちらが圧勝です。

レゴの可能性って∞(無限大)ですよね

 レゴブロックで愉快な装置を作っていたのが「Kohsuke's Lab.」。トイレットペーパーホルダーをレゴで自作、しかもタコメーターと残量計まで付けてしまいました。トイレットペーパーを引っ張ると左についている傘状の部品が回り、その遠心力をタコメーターの針の動きに変換しています。電子センサーは使わず、レゴブロックだけでできています。

トイレットペーパーホルダー

 もう1つは「名刺繰り出し装置」。黄色いレバーを前に倒して離すと、名刺が1枚だけ出てきます。えっと……それだけです。

名刺繰り出し装置

 レゴって何でもできるんですね(ただしプロに限る)。


 今回紹介できたのは、ほんの一部です。他にもいろいろと面白くてすごい展示を見ることができました。MFT2014に行けなかった人も、次回はぜひ、面白作品の数々を実際に見に行ってみませんか。

前のページへ 1|2|3|4       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.