個人も大企業も! クールもおばかも! ――モノづくりのお祭り・MFT2014Maker Faire Tokyo 2014(3/4 ページ)

» 2015年01月06日 10時00分 公開
[加藤まどみ,MONOist]

ハックで新たな表現が可能に

 「Maker Lab Nagoya」で展示実演を行っていたのが、写真柄の編み物が作れる機械編み機です。写真画像のような複雑な模様を、古い編み機をハックすることで編めるようにしてしまったもの。従来とは違った独特のテイストのニットが作れるようになっています。

Maker Lab Nagoya運営の朝尾太一さんとニッティングマシンを持ち込んだ宮田明日鹿さん)

 このブラザー製の編み機は宮田明日鹿さんが手に入れたものの、使い方が分からず、しかもすでに生産終了になっているものでした。昔使っていた人に使い方を教えてもらったり、退職した人がメンテナンスをしてくれたりして使えるように。模様は機械に付いているボタンを押すか、フロッピーディスクで読み込むようになっていますが、ボタンを押すのは大変な上に、出来るまで仕上がりが分からず苦労していたそうです。そんな中「エンジニア集団が絶対なんとかしてくれる」とMaker Lab Nagoyaを紹介され。改造することに。

取っ手を左右にスライドさせて編んでいきます。

 フロッピーしか読めなかったところを改造してPCと通信できるようにし、(白黒の)2階調にした写真データを読み込んで自由な模様を編むことが可能になりました。

 また同ブースには、よくMaker Lab Nagoyaを利用しているという女性もいました。アナログだった趣味の水栽培に今はデジタル制御をたくさん取り入れているそうです。日当たりが悪いためLEDによる日照制御から始まり、水量の制御、さらには苗を適した温度環境で育てたいと、たこ焼き器を30℃に保てるようハックして1つ1つの穴で苗を育てているとか! すっかり趣味の世界が広がったそうです。

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