横河電機は、緊急時にプラント配管の弁を無線通信で遠隔から遮断操作できる「フィールド無線用電磁弁操作モジュール」を発売した。緊急遮断の指示から、10秒以内に閉止動作が行える。
横河電機は2015年4月3日、緊急時にプラント配管の弁を無線通信で遠隔から遮断操作できる「フィールド無線用電磁弁操作モジュール」を発売した。石油・石油化学・化学などのプラントで使用される、浮き屋根式屋外タンクの雨水排水管に設置する遮断弁に対応する。
フィールド無線用電磁弁操作モジュールは、フィールド無線規格ISA100 Wirelessの無線通信を使用し、緊急遮断用の空気式バルブアクチュエータ(バルブ駆動装置)を遠隔操作する装置となる。アクセスポイントから無線信号を受けると、電磁弁を操作して空気式バルブアクチュエータを動作させ、遮断弁を開閉する。また、動作情報を上位システムに送る役割も持つという。
通常使用で10年間交換不要の電池を内蔵し、外部電源に異常が発生した場合でも、内蔵電池で電磁弁を操作し、空気式バルブアクチュエータを動かすことができる。さらに、同社のフィールド無線システム機器と併用することで、弁の緊急遮断指示から10秒以内に閉止動作を完了できる。安全面では、製油所・化学プラントなどで必要とされる、本質安全防爆規格(本体部分Ex ia IIB T4)に対応した。
同社では今後、タンクに貯蔵物を送る「受け入れ配管」や、貯蔵物を出す「払い出し配管」についても、無線で遠隔操作できる機器を開発していくという。
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