新型「ロードスター」はマツダ新世代商品の集大成現行「NCモデル」と比較(1/3 ページ)

2015年内の発売を予定している新型「マツダ ロードスター」。4代目となる「NDモデル」であり、1989年に発売された初代の「NAモデル」と同様に完全新規開発の車両だ。このNDモデルについて、国内市場向け仕様の開発目標値をマツダが明らかにした。

» 2015年02月04日 10時00分 公開
[朴尚洙,MONOist]

 2015年内の発売を予定している新型「マツダ ロードスター(以下、ロードスター)」。4代目となる「NDモデル」であり、1989年に発売された初代の「NAモデル」と同様に完全新規開発の車両だ(関連記事:新型「マツダ ロードスター」のデザインは魂動と融合、初代と同じ完全新規開発)。

 また、マツダがここ数年推し進めてきたデザインテーマ「魂動」と新世代技術「SKYACTIV」の展開に一区切りが付くタイミングでもあり(関連記事:新型「デミオ」から始まる、マツダ新世代商品の後半戦)、NDモデルはある意味でマツダ新世代商品の集大成という位置付けにもなっている。

 大幅な成長が見込めない国内自動車市場では、2014年6月発売のダイハツ工業の新型「コペン」を皮切りに、2015年内にはホンダが「S660」や新型「NSX」の投入を計画するなど、再度スポーツカーが脚光を浴びつつある。2人乗りの国産ライトウェイトスポーツカーとして、世界累計93万9028台(2014年11月末時点)を販売するなど確固たる地位を築いてきたロードスターの10年ぶりのフルモデルチェンジとなるNDモデルに対する期待は大きい。

「NDモデル」の外観
「NDモデル」の外観「NDモデル」の外観 「NDモデル」の外観(クリックで拡大) 出典:マツダ

 このNDモデルについて、国内市場向け仕様の開発目標値をマツダが明らかにした。表1では、NDモデルの開発目標値と、同社が従来モデルとする3代目「NCモデル」後期型の仕様を比較した。NCモデルについては、可動式の屋根部がソフトトップの「RSグレード」の仕様を用いている。

モデル名 NDモデル(開発目標値) NCモデルの後期型
外形寸法(全長×全幅×全高) 3915×1730×1235mm 4020×1720×1245mm
ホイールベース 2315mm 2330mm
車両重量 1000kg 1120kg
エンジン排気量 1.5l 2.0l
エンジン性能 96kW/150Nm 125kW/189Nm
変速機 6速マニュアル 6速マニュアル
タイヤサイズ 195/50R16 205/45R17
JC08モード燃費 非公開 11.8km/l
税込み価格 非公開 270万円
表1 「NDモデル」と「NCモデル」の比較

 外形寸法は全長3915×全幅1730×全高1235mm。2014年9月の初公開時と変わらず、3代目「NCモデル」の後期型と比べて全長が105mm短くなった。全長は大幅に短くなったが、ホイールベースは15mm減の2315mmを確保した。これは、全長の短縮分を車両前後のオーバーハングの短縮によって実現しているからだ。

「NDモデル」を横方向から見た状態「NCモデル」を横方向から見た状態 「NDモデル」(左)と「NCモデル」(右)を横方向から見た状態。NDモデルは、NCモデルと比べて車両前後のオーバーハングが短縮されている(クリックで拡大) 出典:マツダ
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