初公開時は「100kg以上の軽量化」(同社)とだけ宣言していた車両重量については、1000kgが目標となる。全長の短縮による効果とともにアルミニウム化が大きな役割を果たした。NCモデルの後期型では、外板部品でボンネットやトランクリッド、シャシーでフロントアッパーアーム、ロアアーム、パワープラントフレーム、リアハブサポートにアルミニウムを使用していた。NDモデルは、外板部品でフロントフェンダー、ソフトトップのリンクやヘッダーパネル、ボディで前後のバンパーレインフォースメント、シャシーでフロントナックルを新たにアルミニウム化した。さらに、ワイヤーハーネスについても一部にアルミニウム線材を用いている。
アルミニウム化の他、「マツダの歴代スポーツカーで取り組んできた『グラム作戦』」(同社)を実行。ボディやシャシーの補強部材は、g単位の軽さを稼ぐために、強度上影響のない部分には重量軽減穴を空け、溶接に影響のない端末部はカットしている。ドアガラスも、目に見えない下端部の機能上必要のない部分をカットすると同時に重量軽減穴を設定しているという。
パワートレインは、排気量1.5l(リットル)の直噴ガソリンエンジン「SKYACTIV-G 1.5」と6速マニュアル変速機「SKYACTIV-MT」の組み合わせで、最高出力が96kW(7000rpm)、最大トルクが150Nm(4800rpm)となっている。縦置きエンジンのフロントミッドシップへの設置と後輪駆動、前後重量配分が50:50といった特徴は、これまでのロードスターと同じだ。
なお、エンジンは排気量2.0lの「SKYACTIV-G 2.0」と、トランスミッションは6速自動変速機「SKYATCIV-Drive」も用意する予定だが、これらを搭載した場合には車両重量が1000kgを越えることになりそうだ。
フロントサスペンションはダブルウィッシュボーン方式、リヤサスペンションはマルチリンク方式である。3代目の「NCモデル」と同じ構成だが、「SKYACTIVをはじめさまざまなノウハウを駆使して新設した」(同社)という。
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