トップランナーモーター(IE3相当以上)を標準搭載したことで、エネルギー消費量を抑制できる。日立独自の省エネ機能で、低負荷時の省エネ化が可能だ。
日立産機システムは2014年11月17日、環境性能とIT・通信機能を向上した給油式スクリュー圧縮機「HISCREW NEXTIIseries」22、37kW(空冷機)を発売した。同製品は「HISCREW NEXTseries」22、37kW(空冷機)の後継機で、省エネルギー性能と操作性を向上したもの。
ラインアップは、可変速機タイプの「Vplus(可変速制御)」と一定速機タイプの「Mtype(一定速+自動停止機能付き)」の2種類。標準価格(税抜き)は、それぞれ508万円、435万円から。
2015年4月に導入されるトップランナーモーター規制に対応するため、トップランナーモーター(IE3相当以上)を標準搭載した。これにより、エネルギー消費量の抑制・CO2発生量の削減ができる。
新型エアエンドを搭載したことで、吐き出し空気量が最大3%増大した。日立独自の省エネ機能「末端圧力予測制御機能」により、低負荷時の省エネ化も可能になった。さらに、ユニット内圧力損失と冷却効率の改善、新型内蔵エアードライヤーの採用により、周囲温度45℃での連続運転もできる。カラータッチパネルにより、操作性も向上した。
運転データのUSB保存機能により、データの外部取り出し(CSV形式)が可能だ。オープンネットワークのシリアル通信Modbus/RTUを標準サポートする他、Bluetooth経由のWebサーバ機能で、ユーザーが所有するタブレット端末から、圧縮機近傍での運転状態の確認、設定・変更ができる。
空気圧縮機は、一般産業製造ラインの動力源など、幅広い用途に使用されている。そのエネルギー使用量は、国内年間消費電力量のおよそ5%に相当し、空気圧縮機を省エネルギー化することで、国内消費エネルギーの削減を推進できるとしている。
MONOist FAフォーラムのメールマガジンの配信を2014年7月よりスタートしました。FAニュースをはじめ、産業用ロボット、インダストリー4.0、PLCや産業用ネットワーク、制御システムセキュリティなど注目の話題をまとめてお届けしています。
ぜひ、メルマガ配信のご登録をお願い致します。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.