どおだぁ、あっという間に、20分間のパワポが設計できただろがぁ、あん? なんとか言え!
僕は、パワポとかプレゼンとか得意だと思い込んでいました。……結局、自己流だったんですね。やたらと時間ばかりかかって、結局、支離滅裂で自己満足のパワポを作っていたんだなぁ……。まるで、うちのブレザー部長と同じだ……。グヌヌ……。
もう落ち込まないで、国木田さん! それはもう、過去のことじゃないですか。早速、来月の「技術成果発表大会」に向けて、国木田さんの構想を一緒に設計しましょう。あなたならすてきなプレゼンができるはずです!
そ、そうか! よーし国木田君、頑張っちゃうぞ! おしおしおーしっ!!
……エリカちゃんの雰囲気が、何だか妙だぞ? ……良君のプレゼンが評価されりゃー、金一封出るからか……
さあ! この図2でどうでしょう? ムフーンッ!
うわ、早っ!
おお! これだ、これ。やればできるじゃねぇかい! 図面読めない、描けない院卒のくせに!
今は、読・め・ま・す・よーだっ!! ……描けないけど!
それでは、今回のまとめです。
技術者には、「技術者向けコミュニケプレゼンスキル」が必要です。これが技術者の「修行」であり、基本形です。また、お会いしましょう。
國井 良昌(くにい よしまさ)
技術士(機械部門:機械設計/設計工学)。日本技術士会 機械部会、埼玉県技術士。横浜国立大学 大学院工学研究院 非常勤講師。首都大学東京 大学院理工学研究科 非常勤講師。
1978年、横浜国立大学 工学部 機械工学科卒業。日立および、富士ゼロックスの高速レーザプリンタの設計に従事。富士ゼロックスでは、設計プロセス改革や設計審査長も務めた。1999年より、國井技術士設計事務所として、設計コンサルタント、セミナー講師、大学非常勤講師としても活躍中。「ついてきなぁ!加工知識と設計見積り力で『即戦力』」(日刊工業新聞社)と「ついてきなぁ! 『設計書ワザ』で勝負する技術者となれ!」(日刊工業新聞社)をはじめとする多数の書籍を執筆。
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