ヤマハ発動機は、「第43回東京モーターショー2013」において、電動バイクのコンセプトモデルを4台披露するとともに、電動アシスト自転車「PAS」の次世代モデルなども初公開する。
ヤマハ発動機は2013年11月8日、「第43回東京モーターショー2013」(2013年11月20日〜12月1日、東京ビッグサイト)の出展概要を発表した。電動バイクのコンセプトモデルを4台披露するとともに、電動アシスト自転車「PAS」の次世代モデルなども初公開する。
「PES1」と「PED1」は、モーターで走行する電動バイクならでは特性に加え、既存の二輪車ユーザーにも違和感のない操作感を実現した。「Passionを感じる新感覚の走りを実持つEV二輪のコンセプトモデル」(同社)だという。
PES1はスポーツタイプ、PED1はダートタイプとなる。両車とも、フレームを兼ねるモノコック構造のパワーユニット「ヤマハ・スマートパワー・モジュール」を採用した。リチウムイオン電池パックは交換可能な着脱式となっている。また、自動変速と手動変速のモード切り替え機能や、スマートフォンを活用した各種情報サービス機能なども備えている。
PES1の外形寸法は全長1918×全幅640×全高1000mm、重量は100kg以下。PED1の外形寸法は全長1900×全幅758×全高1205mm、重量は85kg以下である。
「EVINO」は、スクータ「Vino」をベースに開発した電動スクータである。近距離移動用のコミュータとして、必要な機能を備えつつ、購入しやすい価格帯での提供を目指したという。繊細なモーターの制御によるスムーズな加速と前後荷重の最適化により、低速でも優れた操縦性能を発揮する。こちらも、リチウムイオン電池パックは交換可能な着脱式である。外形寸法は全長1675×全幅645×全高1005mmだ。
「EKIDS」は、EVINOの電動システムをモジュール化して搭載した、子ども向け入門バイクの提案デモルである。モーター制御によって、二輪車に初めて接する子どもでも扱いやすいフィーリングが特徴になっている。ガソリンやオイルで汚れることもないので、自動車による運搬が容易で、屋内での走行も可能だという。外形寸法は全長1245×全幅575×全高715mm。
「YPJ-01(イプシロンプロジェクトゼロワン)」は、発売から20周年を迎えた電動アシスト自転車「PAS」の次世代コンセプトモデルである。次なる20年を見据え、「スタイリッシュ、エコロジー、ヘルシー、エンジョイをキーワードに、ハードとソフトの両面から創造した」(同社)という。スポーツタイプ自転車の車体に、最小・最軽量クラスのドライブユニットとリチウムイオン電池パックを組み合わせている。ドライブユニットのモーター出力は250Wで、変速機は外装式の22段変速となっている。また、スマートフォンと車体情報を連動させたサービス機能も備える。外形寸法は全長1700×全幅430×全高1050mm。
「BOLT Cafe」は、排気量950ccの空冷V型2気筒エンジンを搭載する二輪車「BOLT」をベースに、ユーザー自身の手によるくみ上げが可能なカスタマイズのための提案モデルである。
この他、イタリア・ミラノ市で開催中の二輪車ショー「EICMA MOTO」で世界初公開した、前2輪/後1輪の三輪コミュータのコンセプトモデル「TRICITY Concept」も展示する(関連記事:ヤマハ発動機が前2輪/後1輪の三輪バイクを開発中、2014年に発売)。
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