5V単一電源で動作し、産業機器やモータ制御家電機器に向けた高性能マイコン。1チップでモータ駆動とシステムを制御可能。
東芝は2013年9月13日、英ARM社製Cortex-M3コアを搭載した「TX03シリーズ」のラインアップに、新たに「TMPM384FDFG」を追加し、同年11月から量産すると発表した。
同製品は、5V単一電源で動作し、LQFP144pinパッケージを採用したモータ制御マイコンだ。従来のモータ制御アプリケーションでは、モータ駆動制御部とシステム制御部に分かれているのが一般的だが、これを1チップ化した。開発と評価も1つのソフトウェア環境で行える。
高速書き込みに対応する大容量512Kバイトフラッシュメモリと32KバイトSRAMを内蔵し、モータ制御やIGBT制御が可能な多目的タイマを4チャンネル内蔵する。また、ADコンバータの多チャンネル化として、高精度12bit ADコンバータを22チャンネル内蔵。I/Oポートも拡充されている。
主な用途は、産業機器全般、家電機器(エアコン、冷蔵庫、食洗機、電子レンジ)、住宅設備機器(IH調理器、温水洗浄便座、給湯器)など。量産は2013年11月からで月産50万個を予定。サンプルは700円(税込)で提供する。
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