工場内の生産機器などからの測定データをリアルタイムに収集。予測統計モデルを生成・使用してデータ解析し、不具合などの予兆を発見した場合、推奨の対応策を提示する。
日本IBMは2013年8月16日、工場内の不具合・異常・故障の発生を予測し、問題が起きる前に対策案を示すソリューション「Predictive Asset Optimization」(PAO)の提供開始を発表した。
工場内の生産機器、測定機器、製造ラインのロボットなどから得られる各種ログ、モニタリングデータ、設備台帳といった測定データをリアルタイムに収集。構造化データか非構造化データかにかかわらず利用できる。予測分析ソフトウェア「IBM SPSS Modeler」を使って予測統計モデルを生成。生成されたモデルを使い、IBMのコンサルタントがデータ解析に当たる。異常や故障につながる予兆を発見したら、ソフトウェア「IBM SPSS Analytical Decision Management」が推奨する対応策を提示。ある設備の部品をいつ取り換えるべきか、ダウンタイムが最小になるメンテナンス時期はいつか、部品・素材のロット切り替えへの対応方法といった対応策が示されるという。
PAOで使用するソフトウェア製品群をパッケージ化した「IBM Predictive Maintenance and Quality」(IBM PMQ)も同時に発表している。PMQの使用料金は3895万5000円(税別)。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.