そういえば、この実務知識は、専門学校のカリキュラムにちゃんとありました!! くやしぃ〜っ!!
良君! いじわるを言うわけじゃねぇけどよ、そういう実務知識なしによぉ、統計学を使った公差計算とか、非線形解析とか、すんげえスリーデープリンタとか、高度な技術だけを求めても、「豚に真珠」「猫に小判」「院卒に3次元CAD」となっちまうぜぃ!
はい……。そうか、MONOistのニュース記事を見るのも、僕にはまだ早いのかなぁ……、ショボン。
分かるんですが、ちょっと言い過ぎかなぁと思います。最新技術の知識欲も設計者にとって大事ですよ、甚さん!
言い過ぎか。いや〜、すまん。許しチクリ! でも、別にそれを否定しているんじゃないんだ。どうか誤解しないでくれぃ。
若手技術者は、慌ててはいけません。設計の基礎がなければ、ハイテクな技術やツールをいくら使っても、「プロの仕事」はできません。「本物の設計職人」を目指すなら、まず設計の基礎習得が先です。あせらずに、良君の持つ学力(学問)、そしてエリカちゃんの持つ実務知識の基礎をじっくり固めましょう。
また次回お会いしましょう。
國井 良昌(くにい よしまさ)
技術士(機械部門:機械設計/設計工学)。日本技術士会 機械部会、埼玉県技術士。横浜国立大学 大学院工学研究院 非常勤講師。首都大学東京 大学院理工学研究科 非常勤講師。
1978年、横浜国立大学 工学部 機械工学科卒業。日立および、富士ゼロックスの高速レーザプリンタの設計に従事。富士ゼロックスでは、設計プロセス改革や設計審査長も務めた。1999年より、國井技術士設計事務所として、設計コンサルタント、セミナー講師、大学非常勤講師としても活躍中。「ついてきなぁ!加工知識と設計見積り力で『即戦力』」(日刊工業新聞社)と「ついてきなぁ! 『設計書ワザ』で勝負する技術者となれ!」(日刊工業新聞社)をはじめとする多数の書籍を執筆。
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