ダッソーは、建築・建設業界の生産性向上に向け、一元的にプロジェクトやプロセスの可視化や管理を実現する建築・建設業界向けのソリューションを発売した。
フランスのダッソー・システムズ(以下、ダッソー)は2013年5月20日、建築・建設業界向けプロジェクト可視化・工程管理システム「リーン・コンストラクション」を発売した。
同社では、業種に合わせて各種アプリケーションを組み合わせたソリューションを、インダストリー・ソリューション・エクスペリエンス(ISE)として展開している。新製品は建築・建設業界向けのソリューションで、既に多くの製造業で採用されているリーン生産方式の手法を、建築・建設業に応用できるように最適化したものだ。
建築・建設業界では、関係者間の連携不足による計画と実際のプロジェクトの隔たりにより、コスト超過や竣工(しゅんこう)時期の遅れ、収益の減少などが発生する問題を抱えている。
新ソリューションでは、既に同社が自動車など製造業向けで展開する統合3次元(3D)環境やプロジェクトの可視化ツールなどを組み合わせ、建築・建設業務の複雑なプロジェクトのリアルタイムの可視化を実現し、コスト管理を可能とするという。加えて設計環境との密接な連携を実現することで、現場生産を減らし工場内生産を増やす手法などを実現し、キャッシュフローも改善できるとしている。
新ソリューションの採用により、建設手法や組み付け順序を検討および分析し、最適な建設アプローチを構築できることに加え、そのシミュレーションを基にプロジェクトの費用対効果や収益性を把握し、実際の業務を開始する前に調整・変更ができるという。
同ソリューションは、CATIA、SolidWorks、SIMULIA、DELMIA、ENOVIA、3DVIA、ExaleadなどのPLM製品群で構成されている。価格は、ENOVIAと3DVIAを10人程度でテスティング活用することを想定した場合で、1000万円から。その後プロジェクトごとに拡大していくことを想定しているという。
ダッソー・システムズ 建築・建設業界担当マーケティングディレクターの森脇明夫氏は「海外では、建築業界でも工業化を進める動きが進んでいる。大手ゼネコンや準ゼネコンを中心に提案を進めていく」と話している。
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