ドイツの自動車部品サプライヤであるコンティネンタルと韓国の電池メーカーであるSKイノベーションが、車載リチウム(Li)イオン電池の合弁企業を設立すると発表した。
ドイツの自動車部品サプライヤであるContinental(コンティネンタル)と韓国の電池メーカーであるSK innovation(SKイノベーション)は2012年7月23日(欧州時間)、車載リチウム(Li)イオン電池の開発や生産、世界規模のマーケティング活動を目的とした合弁企業を設立すると発表した。ドイツの自動車部品サプライヤと韓国の電池メーカーによる車載Liイオン電池の合弁企業の設立は、Robert BoschとSamsung SDIが2008年9月に設立したSB LiMotive以来2社目となる。
新会社は、SKイノベーションが51%、コンティネンタルが49%出資することとなり、SKイノベーションが優先権を得た。CEO(最高経営責任者)は、SKイノベーションのRobert Lee氏が就任する。本社は、ドイツのベルリンに置き、研究開発はベルリンと韓国の大田(テジョン)で行う。両社から約200人の従業員を集め、2012年10〜12月期に立ち上げる予定だ。
コンティネンタルは、Daimler(ダイムラー)のハイブリッド車「Mercedes Benz S400 Blue Hybrid」などにLiイオン電池パックを供給しており、個別のLiイオン電池セルを電池パックに組み上げて車両に搭載するためのノウハウを有している。一方、SKイノベーションは、ダイムラーの電気自動車(EV)スポーツカー「Mercedes Benz SLS AMG E-Cell」やHyundai MotorsのEV「BlueOn」(両車両とも開発中)にLiイオン電池を供給する予定だ。同社はLiイオン電池のセパレータの大手サプライヤでもある。
SKイノベーションは、同じ韓国のLG ChemやSamsung SDIとともに、Liイオン電池事業を急拡大させており、日本のLiイオン電池メーカーと激しく競合している。コンティネンタルとSKイノベーションの提携により、車載Liイオン電池については、日本企業と、ドイツと韓国の合弁企業が争うという構図になりつつある。
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