駆動リンクと対向する従動リンクの長さが異なり、かつ駆動リンクの方が短い場合を考えてみましょう。図7のアニメーションから、下記のことが分かります。
駆動リンクと対向する従動リンクの長さが異なり、かつ駆動リンクの方が長い場合を考えてみましょう。図8のアニメーションから、下記のことが分かります。
それぞれ対向するリンクの長さが異なることで、どちらを駆動リンクにするかによっても特徴が変化することがわかったと思います。それぞれ対向するリンクの長さが不等長である四節リンクを、別名、台形リンクとも呼びます。
四節リンクを考案する場合の基本形状が、平行リンクです。設計実務では、この平行リンクをベースに、いずれかのリンクの長さを変更して台形リンクにすることで、目的にあった動作ができないかを模索することになります。
今回解説した内容を整理しておきます。
次回は、台形リンク機構をさらに応用してどんな動作が可能であるかを理解し、リンク機構設計の応用力をつけましょう。(次回に続く)
無償3D CAD「FreeCAD」でリンク機構の設計に挑戦!
日産の可変圧縮比エンジン、マルチリンク機構で燃焼室の容積をシームレスに変更
ミニチュア折りたたみイスを3Dプリンタで出力しよう
カマキリの捕獲動作を参考にした加工機が日本版イグ・ノーベル賞を受賞
自動車のワイパーを上手に動かすリンク機構Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
メカ設計の記事ランキング
よく読まれている編集記者コラム