カマキリの捕獲動作を参考にした加工機が日本版イグ・ノーベル賞を受賞カマカマゴリゴリ

デジタルプロセスが製作する歯科医用CAD/CAMシステム加工機「WAXY」が、日本版イグ・ノーベル賞「Cosmopolitan Sophi-mor Nobel Prize 〜国際2匹目のどじょう賞〜」で、「歯科用CAD/CAM賞」を受賞した。

» 2016年05月24日 06時00分 公開
[MONOist]

 デジタルプロセスは2016年4月11日、同社の歯科医用CAD/CAMシステム加工機「WAXY」が、日本版イグ・ノーベル賞で「歯科用CAD/CAM賞」を受賞したと発表した。

 日本版イグ・ノーベル賞とは、2007年より開催されている「Cosmopolitan Sophi-mor Nobel Prize 〜国際2匹目のどじょう賞〜」のこと。遊び心を持った研究や活動、組織をたたえることを目的としている。第11回の授賞式は、2016年3月19日に東京・神田の学士会館で開催された。

 今回、歯科用CAD/CAM賞を受賞したWAXYは、加工機としては珍しく、パラレルリンク機構で構成されている。開発者が高速加工の実現方法を模索していた際、カマキリがチョウを捉える瞬間に腕が瞬時に動く様子を見て、細い棒状の物をリンク機構にした加工機を思い付いたという。

 同社では、そのエピソードにちなみ、「カマキリの捕獲動作をヒントに開発した歯科用WAX専用の高速加工機の開発」というタイトルでエントリー。その結果、今回の受賞となった。

photo 「WAXY」とパラレルリンク機構
photo プレゼン中の様子

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