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幾何公差メカ設計用語辞典

メカ設計者のための用語辞典。今回は「幾何公差」について解説する。

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幾何公差

 幾何公差とは、機械製図において、設計物の形状や位置関係を示す幾何特性について、設計者が定める基準値から許容される最大値と最小値の差(公差)を示す。日本工業(JIS)規格の「JIS B 0021:製品の幾何特性仕様(GPS)−幾何公差表示方式−形状,姿勢,位置及び振れの公差表示方式」において規定されている。

 GPSは「Geometrical Product Specifications」(製品の幾何特性仕様)の略であり、国際標準化機構(ISO)による「ISO/TC213:Dimensional and geometrical product specifications and verification」で定められている。

 JISの定める機械製図においては、寸法(サイズ)と幾何特性の要求事項はそれぞれ独立した定義として扱うとしており、それを「独立の原則」と呼ぶ。幾何公差は寸法値だけでは定義し切れない正しい形状について定義できる。

 幾何公差で定義する幾何特性は全19種類で、「形状公差」「姿勢公差」「位置公差」「振れ公差」の4つに分類される。

 形状公差では、平面や線などの形体が、幾何学的に正しい形状に対して、形状の狂いが許容値内にあるかを規定する。「真直度」「真円度」「線の輪郭度」「平面度」「円筒度」「面の輪郭度」がある。

 姿勢公差では、対象の形体が基準に対して正しい姿勢をしているかどうかを規定する。「平行度」「直角度」「傾斜度」「線の輪郭度」「面の輪郭度」がある。

 位置公差では、対象となる形体が基準に関連して、中心点や軸線、中心平面などが、幾何学的に正しい位置にあるかを規定する。「同軸度」および「同心度」「対称度」「位置度」「線の輪郭度」「面の輪郭度」がある。

 振れ公差は、回転する部品に対して定義する。回転体の表面に対して、指定された方向の変位(振れ)の許容量を規定するもの。「円周振れ」と「全振れ」がある。

 なお形状公差および輪郭度以外の幾何公差においては、「データム」と呼ぶ理論的に正確な幾何学基準を示す面や線の指示が必要である。

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