デクセリアルズが増収増益、為替影響が追い風に製造マネジメントニュース

デクセリアルズは、2027年3月期第1四半期の連結業績について、為替影響が追い風となり、売上高が前年同期比4%増の271億8200万円、事業利益は同4.8%増の82億7500万円になったと発表した。

» 2026年08月17日 06時30分 公開
[遠藤和宏MONOist]

 デクセリアルズは2026年8月5日、東京都内とオンラインで記者会見を開き、2027年3月期第1四半期の連結業績(2026年4月1日〜6月30日)について発表した。

登米事業所の新ライン立ち上げは好調

 2027年3月期第1四半期の連結業績の売上高は前年同期比4%増の271億8200万円、事業利益は同4.8%増の82億7500万円、営業利益は同7.5%増の85億8800万円となった。

2027年3月期第1四半期の連結業績 2027年3月期第1四半期の連結業績[クリックで拡大] 出所:デクセリアルズ

 同社 経営戦略本部 本部長の真弓秀貫氏は「売上高に関して、ハイエンドスマートフォン向けカメラモジュール関連の高付加価値製品である精密接合用樹脂、形状加工異方性導電膜(ACF)、光半導体の販売が好調だった。しかし、反射防止フィルム(ARF)において、ノートPC向けは前期買い替え需要の反動や、自動車向けは中国自動車市場の競争激化の影響により、為替影響を除くと減収となった」と話す。

主要最終製品の市場/当社動向(前年同期比) 主要最終製品の市場/当社動向(前年同期比)[クリックで拡大] 出所:デクセリアルズ

 事業利益については、売上高同様のマイナス影響および光半導体向けを中心とした成長投資による固定費の増加により、為替影響を除くと減益になったという。

 セグメント別では、光学材料部品セグメントの売上高は同13.4%減の103億2900万円で、事業利益は同18.5%減の27億1300万円となった。同セグメントでは、ARFの売上高に関して、ノートPC向けは前期買い替え需要の反動などがあった他、自動車向けは中国自動車市場の低迷の影響により減少した。「当社は北米の大手メーカーにARFを供給しているが、一部非搭載モデルが好調だったため、当社のARFが搭載されているモデルがあおりを受けた」(真弓氏)。

 光学樹脂材料の売上高については、精密接合用樹脂のカメラモジュール向けが好調に推移したことにより増収した。

光学材料部品セグメントの概況 光学材料部品セグメントの概況[クリックで拡大] 出所:デクセリアルズ

 電子材料部品セグメントの売上高は同18.7%増の170億8000万円で、事業利益は同21.7%増の55億6100万円となった。ACFの売上高に関して、カメラモジュール向けの形状加工ACFが好調に推移したことにより増加したが、二次保護ヒューズの売上高は、主に電動工具向けで減少した。フォトニクスについては、高速応答フォトダイオードとモニターフォトダイオードの出荷数量の拡大により増収となった。

電子材料部品セグメントの概況 電子材料部品セグメントの概況[クリックで拡大] 出所:デクセリアルズ

 子会社であるデクセリアルズフォトニクスソリューションズの登米事業所(宮城県登米市)で立ち上げを進めているフォトダイオードの新ラインに関して、真弓氏は「2026年4月から生産を開始しており、歩留まりは恵庭事業所(北海道恵庭市)のラインよりも高いことを確認している」と述べた。

 さらに、「登米事業所では現在、恵庭事業所のラインで生産しているモノと同様の100ギガ/レーン品の生産を行っている。2026年下期からは100ギガ/レーン品に加えて、200ギガ/レーン品の量産開始を予定している。フォトダイオードの素材であるインジウムリン基板の調達については、一部サプライヤーでの生産トラブルにより一時的な供給不足が発生した。しかし、年間計画に対してはキャッチアップできる見通しだ。マルチソース化(調達先の分散)も進め、万全の体制を構築している」と触れた。

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