銅価格の高騰を背景に黄銅代替材の快削ステンレス鋼を拡販材料技術

大同特殊鋼は、快削ステンレス鋼「STARCUT 13Cr」を、価格上昇が顕在化する黄銅の代替材として提案し、拡販を強化する。同社のステンレス鋼の中では最高水準の被削性を有し、ドリル加工時の被削性に優れる。

» 2026年08月14日 11時00分 公開
[MONOist]

 大同特殊鋼は2026年7月15日、同社の快削ステンレス鋼「STARCUT 13Cr」を、価格上昇が顕在化する黄銅の代替材として提案し、拡販を強化すると発表した。

 黄銅は、優れた被削性などの性質から広く採用されているが、主要原料となる銅価格の影響を受けやすい。近年は、EV(電気自動車)の普及や再生可能エネルギー設備の増加、生成AI(人工知能)の普及に伴うデータセンター投資の拡大などにより、銅価格が高騰。これを背景に、黄銅製品の価格も上昇している。

 同社は黄銅代替材としてSTARCUT 13Crを提案するため、最新データを取得して新カタログを整備した。同社のステンレス鋼の中では最高水準の加工性を有し、ドリル加工時の被削性に優れるという。また、快削黄銅「C3604」よりも優れた耐食性を備える。

 銅を添加しておらず、主要構成元素のクロムの添加量も抑えており、安定した調達が可能だ。鉛フリー材のため、環境対応と規制リスクの低減を両立した。同社が提供する他のステンレス鋼と同様のサイズ、形状で供給できる。

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