中村留精密工業は、複合加工機向けの新たな対話型ソフトウェア「Protona」を発表した。
中村留精密工業は2025年6月23日、複合加工機向けの新たな対話型ソフトウェア「Protona」を発表した。同月末から、2スピンドル2タレット複合精密CNC旋盤「NT-Flex」で標準搭載され、順次機種を拡大する。
Protonaは、従来の対話型NCプログラミングソフトウェアと比べ、よりシンプルで直感的な操作が可能となっている。
図面に書かれている寸法や座標値を入力するだけで加工パスが自動生成されるため、膨大なコードを覚える必要はなく、ある程度の図面理解があれば初心者でも簡単にNCプログラムが作成できる。切削条件やアプローチ位置は、ワークの材質や径、工具情報を入力することで自動設定。図面に書かれていない座標値は、隣接する座標値を基に自動計算される。
作成したNCプログラムは、その場で加工後の形状やパスをチェックできる。予想加工時間が表示され、加工工程の入れ替えもドラッグ&ドロップで簡単にできるため、より短い加工時間のNCプログラムを作成可能だ。NCプログラムの作成、シミュレーション、工程編集が1つのソフトウェアでできるため、より効率的な作業が可能になった。
Protonaという名称は、複合加工機のプログラム作成において誰もが「プロとな」るためのソフトウェアであることが由来になっているという。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.