最後に、重要な項目だけピックアップしてご紹介します。家計、企業、政府の代表選手だけを見ることで、今後のストック面の動きなどもより理解しやすくなるはずです。
上段が家計の金融資産のうち現金/預金、中段が企業の負債のうち借入、下段が政府の負債のうち債務証券(国債)ですね。
はい、ここでは詳しく述べませんが、それぞれで日本だけイレギュラーなポイントがありますね。それが1980年代後半から2000年代半ばで確認できます。
確かに! 逆に言えばそれ以外の期間では、他国とそれほど挙動が変わりません。
なぜ日本だけ家計の現金/預金が多く、政府の負債が多いのか。企業がどこで変質しているのか見えてくるかもしれませんね。
ひとまず今回はここまでとしましょう。
ありがとうございます!
次回は、海外との関係などを見ていきましょう。
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小川真由(おがわ まさよし)
株式会社小川製作所 取締役
慶應義塾大学 理工学部卒業(義塾賞受賞)、同大学院 理工学研究科 修士課程(専門はシステム工学、航空宇宙工学)修了後、富士重工業株式会社(現 株式会社SUBARU)航空宇宙カンパニーにて新規航空機の開発業務に従事。精密機械加工メーカーにて修業後、現職。
医療器具や食品加工機械分野での溶接・バフ研磨などの職人技術による部品製作、5軸加工などを駆使した航空機や半導体製造装置など先端分野の精密部品の供給、3D CADを活用した開発支援事業等を展開。日本の経済統計についてブログやTwitterでの情報発信も行っている。
古川拓(ふるかわ たく)
TOKYO町工場HUB 代表
京都大学法学部卒。バンカーとして日米で通算15年間勤めたのち、2004年に独立。技術と創造力で社会課題の解決を促すソーシャルデザイン/プロデュースの道を進む。自ら起業家として活動しつつ、ベンチャーファンドの取締役、財団理事等を歴任し、国内外で活動してきた。
2017年よりスタートアップのエコシステム構築を目指すTOKYO町工場HUBの事業を開始。さらに2022年より和文化(工芸、芸能、食文化)を海外向けにプロデュースするTokyo Heritage Partnersを立ち上げ、現在に至る。
2009年〜2020年:東京大学大学院新領域創成学科の非常勤講師(持続可能な社会のためのビジネスとファイナス)を務めた。現在、東京都足立区の経済活性化会議他、東京観光財団エキスパート(ものづくり分野担当)、各種審議委員会の委員を務める。
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