日立産機システムは、小型高機能インバーター「WJシリーズC1」の出荷を開始した。7セグメントディスプレイを5桁表示に増やし、JOGダイヤルを標準で搭載している。
日立産機システムは2023年7月24日、小型高機能インバーター「WJシリーズC1」の出荷を同月より開始すると発表した。7セグメントディスプレイを5桁表示に増やし、JOGダイヤルを標準で搭載するため、パラメーターを容易に設定できる。
単相200V級0.1〜2.2kW、三相200V級0.1〜15kW、三相400V級0.4〜15kWの3機種をラインアップする。インバーターに搭載する冷却ファンと主回路コンデンサーの寿命診断機能を備える。パワーモジュールと突入防止用リレーの寿命診断機能を追加しており、事前にメンテナンス時期を把握できる。
従来シリーズとは、取付寸法の互換性を備える。オプションのリモートオペレータWOPにより、容易にパラメーターをコピー可能だ。シミュレーションモードを搭載しており、試運転時間を短縮する。
機能安全規格は、SIL2からSIL3に向上。管の詰まりやベルト切れなどの異常を検知するため、未然に生産ラインのトラブルを防げる。
また、誘導モーターより効率が良いPMモーター駆動機能を標準で搭載。過電流レベルを調整する機能も搭載しており、PMモーターの減磁を予防する。筐体部分には、サイクルグレードの樹脂を同社のインバーターとして初採用した。
通信オプションを用意しており、装着することで、CC-Link、EtherCAT、PROFIBUS-DP、PROFINETなど多様なFAネットワークに対応する。また、品質と安全性を保障するEU指令、UL、cULに対応し、RoHS2指令にも対応している。
出力周波数範囲は0.01〜590.00Hz。周囲温度はND(標準負荷)−10〜+50℃、LD(軽負荷)−10〜+40℃、保存温度が−20〜+65℃となる。
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