ヤマザキマザックは、径254mmのパイプと203mmまでの形鋼に対応する、3次元レーザー加工機「FT-250」を発表した。材料を固定したまま多方向加工ができるほか、材料移動の振動を抑えて高速かつ高精度に加工できる。
ヤマザキマザックは2025年12月1日、径254mmまでの中径パイプと203mmまでの形鋼の加工に対応する、3次元レーザー加工機「FT-250」を発表した。
FT-250は、中径パイプ、形鋼へと加工対応範囲を拡大した機種だ。建設需要が増加するデータセンターや物流倉庫向けをはじめ、物流設備や輸送機器など幅広い鋼材加工に向けた装置となる。
3次元レーザーヘッドが材料と並行に移動する軸構成を採用し、材料を固定したまま多方向から加工できる。材料が移動する際の振動を抑えることで、切断面の品質と加工精度が向上した。また、レーザーヘッドと材料移動を同期させれば、高速加工にも対応する。
材料の搬入方式は、パイプ材の量産に適したバンドル式ローダーと、オプションで、形状の異なる材料を取り扱える多品種少量生産向けのVサポートコンベヤー式ローダーを用意。段取替えの工数を削減し、長時間連続加工ができる。
オプションの回転工具ユニットにより加工性能が向上し、M16(軟鋼はM20)までのタップ加工が可能だ。さらに、工具が最大13本収納できるため、多品種少量生産に柔軟に対応できる。
同社は引き続き、生産性向上につながる機能や技術を開発し、鋼材加工分野の課題解決に取り組むとしている。
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