日本精工は、中国昆山市にある統括本社と研究開発拠点増築の起工式を実施した。本社機能と研究の開発力、環境を大幅に強化することで、競争力の向上を図る。
日本精工(NSK)は2023年5月26日、中国昆山市にある統括本社のNSK投資(NSK中国)と研究開発拠点のNSK(中国)研究開発(NSK中国R&D)を増築するため、起工式を実施したと発表した。研究環境強化などの機能を拡充し、従業員の増員や技術開発の現地化を進める。
増築施設は、昆山市花橋経済開発区彩橋路商銀路の区画に位置し、敷地面積は約1万2300m2、総建築面積は約2万1000m2になり、2024年8月に完成する予定だ。本社機能と研究の開発力、環境を大幅に強化することで、競争力の向上を図る。
NSK中国R&Dでは、自動車や産業機械向けの基礎研究から開発設計、技術サポートまでを展開する。今後も最先端技術の研究、開発を進め、自動車の電動化や知能化、自律走行、ロボット、医療などに関連する新技術と新製品の開発に注力していく。
NSK中国 社長の郁国平氏は「顧客のニーズを満たす技術や製品を、中国のスピード、方法、コストで開発していく。今回の増築により、今後、産業機械、自動車用軸受、自動車用ステアリングの分野で、最先端技術の研究・開発をさらに進めていく」とコメントしている。
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