パーソルプロセス&テクノロジーが「デジタル学習実態調査2023」の結果を発表した。現在の仕事のためにデジタルを学ぶ必要性を「感じている」と55.8%が回答したが、会社から学習機会を「提供されている」と回答した人は14.9%にとどまった。
パーソルプロセス&テクノロジーは2023年5月31日、「デジタル学習実態調査2023」の結果を発表した。同調査は、20〜69歳の男女で会社に勤務する正社員、契約社員、嘱託社員、派遣社員と経営者、役員のうち、会社のDX(デジタルトランスフォーメーション)の実施状況などが分かる人を対象とし、5000件のサンプルを得た。
初めに、現在の仕事のためにデジタルを学ぶ必要性を感じているかと尋ねたところ、「感じている」が20.8%、「やや感じている」が35.0%となり、55.8%がデジタル学習の必要性を感じていることが分かった。
これを従業員規模別に見ると、1000人以上の企業で働く人の約7割が、デジタルに関する学習が必要と「感じている」と回答した。
次に、現在の仕事のためにデジタルについて学習しているかと尋ねたところ、「学習していない」が60.3%、「学習している」が39.7%となり、約6割の人が学習していないことが分かった。
続いて、所属している企業でDXやデジタル活用を学ぶ機会は提供されているかと尋ねた。その結果、「提供されている」と回答した人は14.9%だった。「提供はされていないが、今後は必要だと思う」は37.4%となっている。
これを従業員の規模別に見ると、「提供されている」の割合は、従業員数が少なくなるほど減少傾向にあることが明らかになった。
現在の仕事のためにデジタルを「学んでいる」と回答した人に、学ぶ理由を尋ねたところ、トップ3は、1位「現在の業務をより遂行しやすくするため」(45.5%)、2位「キャリアアップにつながるため」(37.0%)、3位「会社から求められているため」(33.5%)だった。
今後、現在の仕事のためにデジタルを学びたいと思うかを尋ねると、「学びたい」が16.8%で、「やや学びたい」が32.0%となり、48.8%が学びたいと考えていることが分かった。一方で「あまり学びたくない」「学びたくない」と回答した人が21.8%いた。
前問で「学びたい(やや学びたいを含む)」「どちらともいえない」と回答した人に、今後、現在の仕事のためにデジタルを学ぶとしたら、どのような学習方法を希望するかと尋ねた。最も多かったのは「e−ラーニング(動画学習)」(46.4%)で、次いで「オンライン型の集合研修(座学)」(20.2%)、「オンライン型のワークショップ(実践学習)」(18.4%)となっている。
従業員規模別に見ると、1000人以上の企業では「e−ラーニング」が6割近くを占め、全体を大きく上回っている。
また、デジタルを「学びたい(やや学びたいを含む)」「どちらともいえない」と回答した人に、デジタルを学ぶとしたらどのような学習内容を希望するか尋ねたところ、「IT、PCの基本スキル」(43.6%)が最も高かった。次いで「DX基礎知識」(33.2%)、「情報セキュリティ」(32.3%)となっている。
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