2nmプロセスの半導体の量産を目指す新設半導体企業であるRapidusと、ベルギーの半導体研究開発機関であるimecは2022年12月6日、先端半導体技術の研究開発において、長期的かつ持続的な協力関係を構築するためMOC(協力覚書)を締結したと発表した
2nmプロセスの半導体の量産を目指す新設半導体企業であるRapidusと、ベルギーの半導体研究機関であるimecは2022年12月6日、先端半導体技術の研究開発において、長期的かつ持続的な協力関係を構築するためMOC(協力覚書)を締結したと発表した。
Rapidusは次世代半導体の量産製造を行うため、国内トップの技術者が集結し、2022年8月にトヨタ自動車など8社からの賛同と出資を得て設立された企業である。政府の「ポスト5G基金事業における次世代半導体の研究開発プロジェクト」から700億円の補助を受け、次世代半導体の製造基盤確立に取り組んでおり、先端ロジックファウンドリとして5年以内の2nmプロセス半導体の量産を行う計画としている。
今回の戦略的パートナーシップにより、imecではRapidusを、先進的なナノエレクトロニクスプログラムの中核パートナーと位置付け、さまざまな情報共有や共同研究などを進めていく方針だ。具体的には、EUV露光技術をはじめとした重要な要素技術などに関する共同プロジェクトを実施する。さらに、Rapidusから人材育成や、共同プログラムへの参加のためにimecに技術者を派遣する。
また、imecでは、これらのパートナーシップを推進するために、日本におけるR&Dチームの設立を検討する。さらにimecでは今後、日本における2nm以降の技術の研究開発拠点として設立が予定されている「Leading-edge Semiconductor Technology Center(LSTC)」との連携も視野に入れるとしている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.