心理的安全性が低い組織は品質不正が起きやすい日刊MONOist月曜版 編集後記

不正を起こさない仕組み作りと同じくらい、地道な草の根的な組織風土改革が重要です。

» 2025年04月14日 12時00分 公開
[三島一孝MONOist]

 この記事は、2025年4月14日発行の「日刊MONOist」に掲載されたMONOistの編集担当者による編集後記の転載です。

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 少し前になりますが、三菱電機が発表した組織風土改革の報告会の取材をしました。三菱電機では2021年に長期間、複数組織にまたがる品質不正が発覚し、そこから「品質風土」「組織風土」「ガバナンス」の3つの切り口で改革に取り組んできました。2025年4月からは新設した「カルチャー変革室」で変革を常態化させるとのことです。

 製造業では多くの品質不正が発生し続けており、そのたびに第三者機関による調査報告書を読みました。その中で真っ先に挙がるのが「不正を許す組織風土」です。そして、再発防止策として「組織風土の変革に取り組む」と説明されてきました。こうした報告を見るたび「具体的にどういうことを行っているのだろうか」と疑問に感じてきました。ただ、三菱電機の活動を見て、組織の枠組みとしての大きな話に加え、一つ一つの細かい活動を熱意を持って定着させていく取り組みの重要性を感じました。

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