Wantedlyは「コロナ禍の転職と副業に関する調査」の結果を発表した。転職時に60%が「仕事内容のやりがい」を重視していた。また、職種別に「本業の内容と近い副業をしている人」の割合を比べると、最も多かったのは「エンジニア」で77%だった。
Wantedly(ウォンテッドリー)は2022年6月30日、「コロナ禍の転職と副業に関する調査」の結果を発表した。同社が運営するビジネスSNS「Wantedly」のユーザー1456人を調査対象とした。
初めに、直近の転職で重視したことを尋ねたところ、「仕事内容のやりがい」(60%)が最も多かった。次いで「自己成長性」(46%)、「給与水準」(45%)となっている。
「転職時の重視項目」を職種別に比較すると、全職種で1位は「仕事内容のやりがい」となった。「仕事内容のやりがい」と回答した比率が高かった職種は、1位が「経営企画」(81%)で、2位は「プロダクトマネジャー」と「デザイナー」(同率で74%)となっている。
次に、転職回数別に「転職時の重視項目」を比較した。その結果、転職回数が増すごとに「仕事内容のやりがい」「給与水準」「勤務形態の柔軟性」をより重視するようになる傾向が見られた。
副業については、副業意欲に関する回答割合を、前々回(2021年4月調査)、前回(2021年10月調査)、今回の調査で比較した。その結果、「現在行っている」は前々回が34%、前回が37%、今回が31%、「やってみたい」は前々回が39%、前回が40%、今回が37%と、どちらも減少傾向が見られた。
緊急事態宣言やまん延防止等重点措置が数回出されていた2021年と比べると、今回の2022年調査では、リモートワークの割合が減って副業に割ける時間が減少したことなどが、副業意欲減少の一因ではないかと考えられる。
次に、「副業に対して最も求めること」を前回調査の結果と比較した。その結果、「給与水準」は21%から15%に変化し、最も下落幅が大きかった。最も増加幅が大きかったのは「勤務形態の柔軟性」で、18%から31%に変化した。
また、現在副業をしている人に「副業では本業と近い仕事をしていますか」と尋ねたところ、54%が「はい」と回答した。
職種別に見ると「本業の内容と近い副業をしている人」の割合が最も多かったのは「エンジニア」の77%で、最少は「営業」の34%だった。
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