日本製鉄は、自動車鋼板製造の中核拠点である名古屋製鉄所に、次世代の熱延ラインを新設する。世界最大級の耐荷重性能のある圧延機を備え、圧延制御性と温度制御性を飛躍的に向上させる。
日本製鉄は2022年5月10日、自動車鋼板製造の中核拠点である名古屋製鉄所に、次世代熱延ラインを新設すると発表した。投資額は約2700億円で、2026年4〜6月に稼働を開始する予定だ。
新設する熱延ラインに世界最大級の耐荷重性能のある圧延機を備え、圧延制御性と温度制御性を飛躍的に向上させる。生産能力は年間約600万トンを見込む。現行の熱延ラインは、2026年度中に休止する予定だ。
自動車業界では、世界的な環境規制強化や衝突安全基準の厳格化などに伴い、車体の軽量化や高強度化のニーズを満たす高機能素材への需要の一層の高まりが想定される。そのため同社は、自動車のライフサイクルにおいて、一貫した温室効果ガス排出量の削減効果が期待できる超ハイテン鋼板などの高級薄板の生産体制強化を図る。
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