軸受診断アプリの無料体験サービス、機器準備なしでEdgecrossと連携FAニュース

NTNが開発した軸受診断アプリケーションの無料体験版が、EdgecrossコンソーシアムのEdgecross PoC構築支援サービスに追加された。ユーザーは機器類を準備しなくても、同アプリの無料体験版を利用できる。

» 2022年02月10日 07時00分 公開
[MONOist]

 NTNは2022年1月18日、同社が開発した軸受診断アプリケーションの無料体験版が、Edgecrossコンソーシアム(ECC)が無償で提供するEdgecross PoC構築支援サービスに追加されたと発表した。

 PoC構築支援サービスは、Edgecross基本ソフトウェアをインストールした産業用PCや関連機器(PoCキット)を、IoT(モノのインターネット)システムの構築を検討しているユーザーに一定期間無償で貸し出すものだ。ユーザー側で必要な設定作業を支援するほか、収集データの変更や、ダッシュボード画面のカスタマイズなどにも対応。PoCキットを使用することで、事前にデータ収集や可視化の検証、確認ができる。

 今回、PoC構築支援サービスの拡充により、PoCキットに産業用IoTプラットフォーム「Edgecross」に対応したNTNの軸受診断アプリケーションと、振動センサー、データロガーが追加された。

 NTNの軸受診断アプリケーションはEdgecross認定製品で、軸受の近くに設置した振動センサーのデータを収集し、軸受の異常を3〜10秒ごとに診断する。

キャプション 軸受診断アプリケーションの構成例 出所:NTN

 インターネットを接続せずに導入、運用でき、軸受情報や運転状況などを設定する必要もない。同社以外の軸受も診断可能だ。状態レベルは、診断開始時点を基準に4段階で出力し、診断結果は最大16カ所まで同時に確認できる。

 ECCのPoC構築支援サービスを利用することで、ユーザーは機器類を準備することなく、手軽に同アプリの体験版を利用できる。なお、アプリの無料体験版は、Edgecrossマーケットプレイスにて提供中だ(体験版の利用は2022年3月末まで)。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.