日立ハイテクは、固体金属の組成や含有量を高精度に分析できる卓上型固体発光分光分析装置「FOUNDRY-MASTER Smart 2」を発売した。新型のScientific CMOSセンサーや上位モデルと同等のスパーク源を搭載し、製造現場での品質管理を支援する。
日立ハイテクは2026年1月13日、固体金属の品質保証や非鉄金属材料の組成分析に特化した卓上型固体発光分光分析装置(OES)「FOUNDRY-MASTER Smart 2」を発売したと発表した。Hitachi High-Tech Analytical Scienceで製造し、グローバルに展開する。なお、日本国内向けの販売時期については未定としている。
OESは、複雑な前処理を介さずに金属の組成を迅速に測定できる装置だ。過去10年間で数千台の導入実績を持つ「FOUNDRY-MASTER Smart」の後継モデルとして開発された。鋳造工場やリサイクル拠点などの高温かつ粉じんが多い現場の簡易ラボ内に簡単に設置でき、研究室と同等の分析性能を発揮する。
技術面では、新たに「Scientific CMOSセンサー」を採用したほか、従来は上位機種にのみ搭載されていた安定したスパーク源を実装した。これにより、製品の強度や耐食性に影響を及ぼす微量元素についても、再現性の高い測定結果を得ることが可能になった。また、日常点検やメンテナンスを容易にする装置設計を取り入れ、運用負荷の低減も図っている。
同社は同製品をデータを取得、創出する「デジタライズドアセット」と位置付け、日立製作所が推進する産業分野向け次世代ソリューション群「HMAX Industry」などへの活用を進める。高度なデジタルサービスを通じて、現場作業の革新や材料開発などの成長産業における生産性向上に貢献していく方針だ。
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