産業用IoTプラットフォームに対応した軸受診断アプリケーションを開発FAニュース

NTNは、産業用IoTプラットフォーム「Edgecross」に対応した軸受診断アプリケーションを開発し、無料体験版の提供を開始した。軸受近傍に設置された振動センサーのデータを収集し、軸受の異常を診断する。

» 2021年08月20日 07時00分 公開
[MONOist]

 NTNは2021年7月29日、Edgecrossコンソーシアムが提供する産業用IoT(モノのインターネット)プラットフォーム「Edgecross」に対応した軸受診断アプリケーションを開発し、無料体験版の提供を同月より開始したと発表した。アプリの体験版は、Edgecrossマーケットプレースより申し込める。

 本アプリケーションは、軸受近傍に設置された振動センサーのデータを収集し、軸受の異常を簡単かつ迅速に診断する。軸受情報や運転情報などの設定が不要で、同社以外の軸受の診断にも対応する。

 開発には、軸受の損傷を検知する技術や損傷の進展をモニタリングする手法などを活用。これらに加え、大型風力発電装置向けの状態監視システム「Wind Doctor」で開発した軸受診断のアルゴリズムを用いている。

キャプション 軸受診断アプリケーションの構成例 出典:NTN

 軸受のリアルタイム診断では、3〜10秒ごとに軸受の診断結果を更新する。状態レベルは、診断開始時点を基準に4段階で出力し、センサーからの診断結果を最大16カ所まで同時に確認できる。導入、運用にインターネット接続が不要なため、データを外部に出したくない場合やネットワーク環境が整っていない場合でも利用できる。

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