ラボ自動化で包括連携協定、第一弾はリチウムイオン電池素材研究でロボット実証FAニュース

第一工業製薬は、デンソーウェーブ、カサイ製作所とラボラトリーオートメーションのための包括連携協定を締結した。国際競争力のある研究環境を作り、技術力の向上、発展を目指す。

» 2021年09月22日 13時00分 公開
[MONOist]

 第一工業製薬は2021年9月2日、デンソーウェーブ、カサイ製作所とラボラトリーオートメーションのための包括連携協定を締結したと発表した。実用的なラボラトリーオートメーションによる国際競争力のある研究環境を作り、各社の技術力の向上、発展を目指す。

 第一工業製薬は、機能化学品を中心に扱う中間素材メーカー。デンソーウェーブは、AUTO-ID事業、ロボット事業、制御機器事業、IoT(モノのインターネット)事業の分野でソリューションを提供する。カサイ製作所は、自動車用電装部品の製造を中心に事業展開し、製造業向けのロボットエスアイアー事業を立ち上げている。3社は包括連携協定に基づき、それぞれが保有するシーズとニーズに関する情報、ノウハウなどを用いて相互に協力していく。

キャプション ラボラトリーオートメーションのイメージ 出典:第一工業製薬
キャプション ラボラトリーオートメーションのイメージ 出典:第一工業製薬

 第1弾として、リチウムイオン電池材料の研究、開発を手掛ける研究部門を対象に、人協働ロボットの実証導入を予定しており、デンソーウェーブの人協働ロボット「COBOTTA(コボッタ)」を同月に導入する。デンソーウェーブとカサイ製作所が、開発材料を使用した試験電池を検査装置にセットし、データを測定して保存するまでの作業をロボットシステム化する。

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